
新型コロナ差別をなくし、人権に配慮した社会をつくるため、新潟県内の高校生、専門学校生、大学生を対象に実施したCMストーリーを募集するコンテストには、69作品もの熱意ある絵コンテ作品が寄せられました。このほど、厳正な審査の結果、入賞作品が決定いたしました。
【審査結果】
■ 最優秀賞・新潟県知事賞(1点)
作品タイトル
「傘」
長谷部 麟子さん
(新潟デザイン専門学校)
■ 入選(10点)
作品タイトル | 入賞者名・学校名 |
---|---|
避けるのは… | 伊佐 奈々夏さん(新潟デザイン専門学校) |
心の木 | 入倉 陽さん(新潟県立新発田商業高等学校) |
貢献への報い | 春日 真凜さん(新潟デザイン専門学校) |
人は失ってから気付く | 嶋貫 心音さん(新潟県立新発田商業高等学校) |
心のコロナ化 | 杉野 真央さん(新潟県立新発田商業高等学校) |
希望への歩み | 髙橋 円さん(新潟県立新発田商業高等学校) |
あなたの思いやりが誰かを救う | 難波 采花さん(新潟デザイン専門学校) |
言葉が凶器になるってこと。 | 長谷川 蒼さん(新潟県立新発田商業高等学校) |
誹謗中傷 ~リツイートする側にも責任を~ | 藤宇 澪さん(新潟デザイン専門学校) |
友達がコロナに感染した。 | ※本人の希望により非公開 |
【審査方法】
■ 一次選考(69作品)
全作品を3名の審査員及び事務局で、審査採点し、合計。上位18作品を通過としました。
※技術的に、映像化が困難なものは選外としました。
■ 二次選考(18作品→11作品)
厳正を期すため、異なる審査員(3名)によって審査採点し、合計。一次審査を通過した18作品から、合計点数上位11作品を入賞とし、最高得点を得た1点を、最優秀賞として選定しました。
■ 審査基準
審査員1名あたり30点満点(一次、二次共通)
- 「理解度」 新型コロナ感染症に関連した人権問題への理解
- 「構成力」ストーリーの組み立て、流れのわかりやすさ
- 「到達力」
- 何が言いたいかが、映像・音声・文字で伝わるか
- 人権について考えるきっかけにつながるか(「じぶん事化」できそうか)
- 「素材・シーン抽出力」登場人物やシーンの設定は適切か
- 「表現力・リアリティ」視聴者の心を動かす要素があるか
【全体講評】
いずれも、新型コロナ感染症に関連した差別や偏見などについて、学校での嫌がらせやインターネット・SNSへのデマの拡散、医療従事者とその家族への差別などを取り上げてもらいました。入賞作品はいずれもCM化したい、甲乙つけがたい作品でした。
最優秀賞は、誤った情報や偏見を雨にたとえ、雨に打たれ傷つく1人の女性に、救いの「傘」を差し出すというシンプルでわかりやすい構図の作品であり、女性を感染者やその家族、医療従事者など、様々な立場の人に置き換えることができ、自分や身近な人に投影しやすい点、「傘」を差し出すという具体的な行動を起こすことにより、勇気と思いやりの心をもとうというメッセージに共感を生むことができる点を高く評価しました。