Self Lesson 3

障害を理由とする偏見や差別
パラアスリートたちの活躍を見て、障害者に対して持っている、固定観念を省みた人も多いのではないでしょうか。生き生きと、力の限りを尽くして、試合や記録に挑む姿は、 清々しい活躍でした。

生まれながらにして持って生まれた障害を、軽々しく「個性」の1つと健常者が呼ぶことは間違っています。また、「五体満足」、「普通の人」という言葉も、障害者や支える家族を、傷つける言葉となります。

障害を持って生まれたこと、或いは、事故や病気で障害を持った人にとって、障害は、現実です。その現実を受け止めながら、努力をされている。
1人の人間として、幸せな人生を生きる権利は、誰にもあります。
障害者を、異質な存在として見てしまう。障害者を受け入れない。こうした差別行為は、まだまだ多く見受けられます。
「障害」には、様々な状態があります。見ただけではわからないことも多くありますが、障害のある人が生活する中で不便な思いをしたり、不当な扱いを受けたりすることをなくすために、じぶん事として受け止める「思いやり」の心が求められます。
障害者への偏見を払拭するには、障害者が働くレストランや喫茶店、商店を利用することも良いことです。

障害者に対する人権侵害の事例

障害を理由にした
サービス提供の拒否

盲導犬の
入店等の拒否

障害を理由にした
住宅の契約拒否

観光施設やイベント
参加を迷惑がる

障害者への差別をなくすには

障害を理由にして、サービスの提供がなぜできないかを考え直し、施設のバリアフリー化や方法を考えてみる。
「合理的配慮」を行うこと。
2016年4月に施行された「障害者差別解消法」では、「合理的配慮」を行うことが、役所や学校、公共施設には義務づけられ、民間企業、個人事業者にも、できるだけ行うよう求められています。
車椅子の方や、視覚障害者の方も、暮らしやすい社会にするための「合理的配慮」は、キーワードです。

5分で考える人権問題

新潟県は様々な人権課題に取り組んでいます。

子どもの人権

インターネットを悪用した人権侵害

障害を理由とする偏見や差別

女性の人権

同和問題に関する偏見や差別

性的指向や性自認を理由とする偏見や差別

刑を終えて出所した人に対する差別や偏見

犯罪被害者とその家族の人権

高齢者の人権

北朝鮮当局による人権侵害問題

ホームレスに対する偏見や差別

アイヌの人々に対する偏見や差別

外国人の人権

人身取引

感染症患者等に対する偏見や差別

東日本大震災に起因する偏見や差別

新潟水俣病被害者に対する偏見や差別